令和5年3月
『最高の節税対策』

汚い字で失礼します。
こんにちは。五代会計事務所の柳生です。最近、丸亀ハーフマラソンに参加しました。なんとか完走できましたが、ものすごく足が痛いです。3年ぶりに長い距離を走ってみて思うのは、何事も準備は大事だということ。そんな当たり前の事を現在、噛みしめております。私は中学からずっと陸上部でした。今日一日を一生懸命練習すれば明日急に速くなる、という事は絶対に無く、数秒、コンマ数秒の緩やかな成長の実現に必死になる毎日でした。欲しい未来はいきなり手に入る事は無いのだと陸上というスポーツが散々教えてくれたはずです。でも、時間が空くとすっかり忘れてしまう自分が少し切ないです。

どうすれば、税金が安くなりますか？節税の方法を教えて下さい。と良く質問を受けます。その答えは簡単で、経費を増やす事です。要は『お金を使う』事で節税になります。問題なのは、節税を目的にお金を使いすぎると資金繰りが厳しくなるという事。特に借入金がある会社さんの場合には、本当に苦しくなります。では、どうすれば『節税をやりすぎないか？』を、税理士として考えたときに『決算予測』という一つの答えを見つけました。『決算予測』とは、未来の利益と税金を計算する事です。これを実施する2番目の目的は、『税金を安くするため』です。なぜなら節税は『タイミング』がとても重要になるからです。節税はお金を払って経費を増やす事ですが、お金を払えばいつでも節税になるのか？と言えばそうではなく、タイミングが間違えば、せっかく払ったお金も節税につながりません。いつ、どんな節税を、いくらやるのか？を漏れなく実施するために未来を見通す決算予測は絶対に必要だと思っています。1か月前から準備する節税の額と12か月前から準備する節税の額は全然違います。

余談ですが、決算予測をする1番の目的は、経営者に未来を具体的に描いて欲しいからです。経営者は皆様、これからの事をすでにお考えです。ただ、それはご自身の頭の中だけの事が多く、具体的でない事が多いです。それを毎年一回、いろいろ考えていることを全部目の前に出し、整理することで、あとどれくらい頑張らなければならないのか？を見える形にしたいです。あと100万円分利益を確保するために頑張る事と、1,000万円分確保するために頑張る事では、選択する行動は違ってくるはずです。経営者の頑張りを、馬力を変えずに加速させる。それが決算予測の1番の効力です。ぜひ、試してみてください。

最後まで読んで頂き、ありがとございます。