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令和5年10月 利益2倍か売上2倍。簡単なのはどっち?
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念のため、原文も。。。。
観音寺市・三豊市を中心に活動している税理士事務所です。お客様の成長と拡大と安定に貢献するため、税金に関する知識はもちろんのこと、ややこしい経営数値を四国一分かりやすく説明致します。経営者の頑張りが加速する様に毎月の打ち合わせを大事にしたいです。
観音寺市・三豊市の儲かっている会社に大人気!!分かるまで帰れない会計塾!!
令和5年10月
『利益2倍か売上2倍。簡単なのはどっち?』
汚い字で失礼します。
こんにちは。五代会計事務所の柳生です。最近、ワンルームマンションの投資電話がかかってきました。表面利回りで年4%。さらに節税できます。将来の年金の代わりにもなります。というお誘いでした。まず、節税は益を分散するか、繰り延べるか、損をしているかのどれかですので、どれですか?と聞くと税金が安くなります!!と返ってきました。そうか。また、表面利回り4%ならNISAや生命保険の方がリスクも少ないしいいのでは?と聞くと、この地域の不動産の価値は将来的に期待できるとのこと。『期待できる』に期待できなかった事と、どう計算しても普通の私には4%にチャレンジする勇気がありませんでした。
私が運営する研修等で、「皆さんの会社の利益を2倍にするために、あとどのくらい売上が必要ですか?」と質問すると、ほとんどの方が答えられません。その時は続けて、もう少し分かりやすく具体的な数字を出します。売上高が1億円で変動費が5,000万円、労務費とその他経費が4,000万円で経常利益が1,000万円とします。経常利益を2,000万円にするには売上をいくらにすればいいでしょう?と聞くと、多くの方が「2億円」、つまり「売上を2倍にする必要がある」と答えます。売上を2倍にするのは簡単なことではありません。むしろ不可能と言ってもいいくらいで、毎年10%売上増でもどれだけ大変かはご存じの通りです。結果、利益を2倍など無理だと思ってしまうわけです。
「利益を2倍にするために売上をどれだけ上げればいいか」の答えを出すためには、固定費と粗利益率を把握する必要があります。粗利益額は、売上高(1億円)ー変動費(5,000万円)=5,000万円。つまり売上高に対する粗利益率は50%となります。また、固定費は4,000万円です。経常利益を2倍にするために必要な増加分の売上高をXとします。売上増加後の粗利益額は、経常利益(2,000万円)+固定費(4,000万円)=6,000万円です。そして、粗利益率50%は変わりませんので、増加分の売上高Xは以下の通りです。売上高(1億円+X)×粗利益率(50%)=粗利益額(6,000万円)。左側を計算して5,000万円+0.5X=6,000万円となりX=2,000万円と答えがでます。経常利益を2倍にするには、2,000万円の売上増加が必要だと分かりました。既存売上の20%でいいのです。こういった数字が明らかになることで、どれくらい頑張ればいいのか?が明確になり、少しの売上増加や工夫が利益の増加に結びつくことを、従業員さんにも説明できるようになります。何より経営者ご自身が理解することで、今の一生懸命がもっと加速するんじゃないかと想っています。
最後まで読んで頂き、ありがとうございます!!
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