令和4年3月
『社長、数字に強くなるともっと儲かります。もっとお金が残ります。』

汚い字で失礼します。
こんにちは。五代会計事務所の柳生です。私は令和3年7月に税理士として開業しました。その際に当たり前ですが、初期投資というものが発生しました。参考にしたのは、過去にお客様と作った創業計画や、その後に実績を追っていったお客様との思い出です。開業時は、どうしても想いやあった方が便利というのが先行し、準備してしまいます。ただ、経営ですので、おいおいそれをお金として回収せねばなりません。その額が大きければ大きいほど回収はとても大変になります。また、月々に発生する固定費も掛ければ掛けるほど便利で快適ですが、それが大きければ大きいほどたくさんの売上が必要になります。当たり前の話です。でも、とても重要だと思っています。

経営者に知っておいて欲しい指標の１つに総資本経常利益率(ROA)というモノがあります。計算式としては、経常利益÷総資産です。言葉にすると、持っている資産でどれだけの利益を生んだか？になります。例えば、1,000万円の設備投資を行い、それにより100万円の利益が出たなら、ROAは0.1(10％)です。この10％の意味をさらに言うと、突っ込んだお金1,000万円を年間100万円ずつ10年で回収し、11年目から本当の利益(税金は無視)がでます。という事です。これを答えから使うと投資を5年で回収したい場合には、ROAは20％ですので、この事例でいくと500万円までの設備投資しかできないということになります。それを超えると過剰になります。もう一度、設備投資の内容を考え直す必要がでてきます。大きい投資であればあるほど、何年で回収するのか？という視点はとても重要だと思っています。

お客様に対する質問で前月の売上はいくらですか？とか、給与や家賃はいくらですか？と聞くと、スっと答えが返ってきます。一方、先月の利益はいくらですか？とか、固定費はいくらですか？と聞くと答えが返ってこなくなります。気にしている経営者が少ないのかもしれません。売上は大事ですが、いろいろ差し引いた後の手残りも大事ではないでしょうか？支払う金額の大きい給与や家賃は大事ですが、回収する金額の基準になる払っているお金の総額も大事ではないでしょうか？たかが数字ですが、会社の数字はその会社で働くすべての方の行動の結果です。行動と数字。その両方からの視点がとても重要だと思っています。

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